チベット自転車事情

空気の薄いチベットの中心地、ラサでは自転車で走っている人は
あまりいません。が、ここでも、西寧や成都同様にレンタルサイ
クルのシステムはあります。

また、川沿いの道は景色も良く、なだらかな傾斜の少ない道なの
で、自転車でも走りやすそうですが、標高は富士山の山頂よりも
高い場所なので、すぐに息切れしてしまいそうです。
しばし、美しい景色をご堪能下さい。




空気が薄いので、携帯酸素ボンベが旅行者には配られます。
現地のガイドの方曰わく「気休めです」

月に浮かぶポタラ宮。
ここからは、ポタラ宮の様子をしばしご覧下さい。




このポタラ宮、そのうち拝観出来なくなるそうです。
そうなると、この写真は貴重かも・・・








ところで高地でも、頑張って自転車で走れそうな方でも、ラサの
市街を出入りする際には、誰でも検問を通らなくてはなりません。
この検問を越える為の手続きが、また大変な事となります。
ご存知の通り、約50年前に中国の共産軍が、チベットに侵攻し、
チベット自治区として中国に組み入れられてしまいました。
それ以来、チベット民族は国外に出る事は禁じられ、ラサの街中
には数え切れない位の監視カメラで、常に、市民は監視をされて
います。
また、行政や保安を司る公務員は、その殆んどが漢民族です。
集会も禁じられ、チベット民族の言葉では無い、漢民族の言葉で
の義務教育を強いられています。
バスの事故が多発した事を契機に、20人以上が乗る観光バスや、
路線バスには、運転を監視する意味で公安の職員がバスに同乗を
する事となっているそうです。
理由は多発したバス事故を未然に防ぐ事が目的なのですが、実は、
バスの中といった、監視出来ない場所での集会を行うのを、阻止
する目的もあるのではと、勘繰ってしまいます。そしてラサ市内
で暮らすチベット民族の八割は、職の無い状態なのだそうです。
旅行者も同様に監視され、多くの規制下にあるのは同じです。
こんな事となった要因のひとつに、真摯な仏教徒であるチベット
民族が、闘う事を好まなかった事が挙げられると思われます。
隣国も、自国と同じように平和を愛する国で、連帯し合えると、
安心し切っていたのでしょうか?
自国を守るには、他国を全面的に信用せずに自国が自立し闘う事
が大切な事だとつくづく感じました。
綺麗な景色がある場所なのに、残念です。




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