BCCでお勉強 特集エッセイ サイクリストと峠
またまたBCCで、ニューサイクリング誌のバックナンバーを、
閲覧してのお勉強です。

今日読むのは「特集エッセイ サイクリストと峠」
ニューサイクリング誌 1979年5月号です。
今でも峠は人気ですね。それもロードバイクでガンガン上がると
いうのが今の流行のようです。まあ、今時のロードバイクの仕様
では、フロントインナー 34 リアアウター 28 といったワイドな
レシオなので、峠を上がるのも、それ程大変では無いのかと思い
ます。
が、しかし、亀の乗っている昔のロードバイクは、フロントイン
ナー 41 リアアウター 21 といった、まるで栄螺のような小さい
スプロケットなので、そんな小さいスプロケットで峠をガンガン
走れる程の体力を持ち合わせていない亀は、ロードバイクでは峠
には行きません。でも今時の人達は、そんなワイドレシオのスプ
ロケットを履いたロードバイクで、峠も楽に上がれるんでしょう。
今時の、自転車で峠を走るのは、そんな楽しみ方なのでしょう。
亀が中学生の頃の峠は、ランドナーでじっくり上がるものという
のが流行でしたが、そのような走りでは無いものの、峠に上がる
のは、今でも同じように人気が有るようです。
さて、亀が中学生だった当時のニューサイクリング誌を、改めて
読み返すと、当時の峠越えの様子が描かれています。
まず、今とは違って未舗装路が多い事。
昭和30年代初めの野麦峠なんて、砂利道はおろか、自転車担い
で草の間を掻き分けて上がる、パスハンティグで行く峠だった
そうです。
また、当時でも既に自転車で上がる峠のガイドブックが存在して
いたようです。
さて、当時の峠の楽しみとは何か?
峠を目標とし、上がる苦しみの末にある達成感。
そして、一気に下る楽しみ。
なんだそうです。
また、自身の中に蓄積された、心象風景を追い求める気持ちが、
峠に向かわせるようです。
今のロードバイクで行く峠行のように、どれだけ短い時間で峠の
上まで上がる事が出来たとか、集団でゾロゾロとくっついて走る
とかいう走りでは無かったようです。
その中で紹介されていた短歌、亀の好きな西行の歌で、
年たけて
また越ゆるべしと
思いきや
命なりけり
小夜の中山
また、ある人にとって峠とは、あくまで個人的な旅のひとつで、
自身のペースで、自己の内面をトレースするように九折を越えて
行く。さらには、まだ見た事が無い、「向こう側」に抜ける旅だ
とも語っています。
さらには・・・
峠越えに嵌まる人は、ある時峠を走っていて、これが峠越えなの
だと、強烈な感動を持つ瞬間を体験すると語っています。
そして、一度たりともその味を占めれば、その後が恐ろしいとも
語っています。峠行とは、サイクリストにとって誰しも経験する、
ひとつの通過点なんだそうです。




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今日読むのは「特集エッセイ サイクリストと峠」
ニューサイクリング誌 1979年5月号です。
今でも峠は人気ですね。それもロードバイクでガンガン上がると
いうのが今の流行のようです。まあ、今時のロードバイクの仕様
では、フロントインナー 34 リアアウター 28 といったワイドな
レシオなので、峠を上がるのも、それ程大変では無いのかと思い
ます。
が、しかし、亀の乗っている昔のロードバイクは、フロントイン
ナー 41 リアアウター 21 といった、まるで栄螺のような小さい
スプロケットなので、そんな小さいスプロケットで峠をガンガン
走れる程の体力を持ち合わせていない亀は、ロードバイクでは峠
には行きません。でも今時の人達は、そんなワイドレシオのスプ
ロケットを履いたロードバイクで、峠も楽に上がれるんでしょう。
今時の、自転車で峠を走るのは、そんな楽しみ方なのでしょう。
亀が中学生の頃の峠は、ランドナーでじっくり上がるものという
のが流行でしたが、そのような走りでは無いものの、峠に上がる
のは、今でも同じように人気が有るようです。
さて、亀が中学生だった当時のニューサイクリング誌を、改めて
読み返すと、当時の峠越えの様子が描かれています。
まず、今とは違って未舗装路が多い事。
昭和30年代初めの野麦峠なんて、砂利道はおろか、自転車担い
で草の間を掻き分けて上がる、パスハンティグで行く峠だった
そうです。
また、当時でも既に自転車で上がる峠のガイドブックが存在して
いたようです。
さて、当時の峠の楽しみとは何か?
峠を目標とし、上がる苦しみの末にある達成感。
そして、一気に下る楽しみ。
なんだそうです。
また、自身の中に蓄積された、心象風景を追い求める気持ちが、
峠に向かわせるようです。
今のロードバイクで行く峠行のように、どれだけ短い時間で峠の
上まで上がる事が出来たとか、集団でゾロゾロとくっついて走る
とかいう走りでは無かったようです。
その中で紹介されていた短歌、亀の好きな西行の歌で、
年たけて
また越ゆるべしと
思いきや
命なりけり
小夜の中山
また、ある人にとって峠とは、あくまで個人的な旅のひとつで、
自身のペースで、自己の内面をトレースするように九折を越えて
行く。さらには、まだ見た事が無い、「向こう側」に抜ける旅だ
とも語っています。
さらには・・・
峠越えに嵌まる人は、ある時峠を走っていて、これが峠越えなの
だと、強烈な感動を持つ瞬間を体験すると語っています。
そして、一度たりともその味を占めれば、その後が恐ろしいとも
語っています。峠行とは、サイクリストにとって誰しも経験する、
ひとつの通過点なんだそうです。




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