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サドル サンマルコ ロールス の黒革張替え

次々とまだまだ続きます、「コルナゴマスター計画」シリーズ。

デローザに着いていたサンマルコのサドルが、ボロボロだったので、
以前、革の修繕材であるアドベースとアドカラーを使って修繕をし
てみたのですが、夏の間の汗でまた剥がれてしまいました。
もったいないので、錆びた真鍮の部分を磨いて、いつかは使うかも
とそのまま保管をしていたのですが、今回の計画で、改めて使って
みようとまたひっぱり出してきました。
ちなみにその時の様子はこちらをご覧下さい。

今回は、以前ランドナーのサドルを革で貼り替えたのと同じような
事を行って修繕します。その時の様子はこちらをご覧下さい。

ロールス 革の張り替え
さてまずは今の革を外していきますが、その前にロゴが入った留ピン
を外していきます。
ロールスのロゴの付いたサドルの後ろの留ピンは、比較的、簡単に
外れましたが、サンマルコのロゴの留ピンは、ピンと一体となって
いるので、そのまま外したのでは使えません。なので、一工夫して
みます。

ロールス 革の張り替え
ロゴのプレート部分だけを強引に外します。ピンのダボが残るので、
ここをルータのダイヤモンドカッターで切り取ります。
この作業、気持ち良いくらい簡単にカット出来ます。このルータ、
本当に便利です。
この後、革を張った上にカットしたロゴの入ったプレートを、革の
上から貼って固定していきます。

ロールス 革の張り替え
で、残ったピンを外していくのですが、なかなか外れないのでピン
抜きで外していきます。

ロールス 革の張り替え
で、革を外すとこんな感じ、黄色いしっかりとしたクッションです。

ロールス 革の張り替え
さて、革を張るのに大きなステップラーで仮止めしていきます。
以前、ランドナーの時は普通の事務用品のステップラーで、張込み
の作業をしていきましたが、ロールスのサドルの場合は、ベースの
プラスチックが、ランドナーのサドルのベースより硬くて、この、
事務用品のステップラーでは、針が入って行きません。
で、押入を探していたら、椅子の補修を行う為の大型ステップラー
が出てきたのでこれで留めていきます。

因みにこの大型のステップラー、もう10年以上押入に放置されて
いたせいか、プラスチックのボディーが劣化していたようで、針を
3つ程打ったら、大きな音と共にプラスチックのボディーが、破裂
してしまい、それ以上作業が出来無くなってしまいました。
なので、今回はステップラーは仮止めとなります。

さあ、革を仮止めしたで、ここからは留めピンでしっかりと革を、
張り付けていきます。

ロールス 革の張り替え
で、用意したのが、三種類の留めピン。
このロールス、ベースのプラスチックが厚いのと後ろのプレートが、
二重になっているので、通常の長さの留めねじでは届きません。
なので、市販されている足長の留めピン3種類を用意して、留めて
いきます。

ロールス 革の張り替え
ところが、一番足が長い16,5mmの留めピンでも長さが足りません。

ロールス 革の張り替え
なので、ここでもミニルータの出番、ドリルで穴を開けて穴を拡げ、
さらに、留めピンの受けの皿が、プラスティックのベースの中にと
収まるように削り加工用のビットでプラスチックを削っていきます。

ロールス 革の張り替え
さて、この留めピンをカシメていくのですが、ピンの足が長くなか
なかカシメられません。なので、ここは瞬間接着剤で固定します。
瞬間接着材でも少しの間は密着させて固定しないと、上手く接着が
出来無いので、この便利な固定器具で固定をしていきます。
因みにこの固定器具、万力みたいに締められるのかとグイグイと、
締めていったら、壊れて動かなくなってしまいました。あくまで、
仮固定の器具のようです。

ロールス 革の張り替え
で、留めピンで全て留めた後は、革をプラスティックのベースにと、
巻き込んで革用の接着剤で固定していきます。

ロールス 革の張り替え
最後にここの部分はどうしても革が余ってしまうので、切り取って
赤の麻糸で縫い込んでいきます。ここも他の革細工と同様に、黒の
革に赤の麻糸で、ワンポイントとします。

ロールス 革の張り替え

ロールス 革の張り替え
で、こんな感じで出来上がり。



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30年くらい前から使っているセライタリアの皮張りサドルを、10年くらい前に張り替えました。皮はユザワヤで適当な端切れを格安で買い、我ながら上手く出来て満足して、今でも現役バリバリです。ただ色落ちが激しく、しっとりブラウンだったセラ君は、カラカラに乾いた藁色になってます。

No title

★ 六浦っ小さん
おはようございます。

同じように革で張り替えされているのですね。
ロールスは面倒でした。ランドナーのサドルは簡単でした。一年程使用したらいい風合になって、ブルックスですか?って勘違いされて、うれしい思いをしたものです。元は合成革の国産なのにね。
プロフィール

亀次郎 kamejirou 1958

Author:亀次郎 kamejirou 1958
リタイア後の時間をどのように
有意義に過ごすか?
考えた末の答え、
それが、昔憧れたランドナーと
ロードバイクによる
「自転車乗り」です。

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