デローザ コンポーネンツの組み替え

さあ、今までああだ、こうだと、時間が掛かりましたが、ようやく
準備が出来ました。デローザ、コンポーネンツの組み替えです。
換えるのは、左上から古い時代のレコードのブレーキ、その下が、
直付け三穴のレコードのフロントディレーラーとヌーボレコードの
クイルペダル、そして、PATENT ヌーボのリアディレーラーです。
右は、ヌーボレコードのクランクセット、アウターギアが52T、
インナーは42Tとなります。また、クランクの長さは、今までの
スーパーレコードと同じ170ミリです。
写真はありませんが、115ミリのレコードのカップ&コーンの
ボトムブラケットも換えちゃいます。

まず、チェーンを外します。
チェーンにはミッシングリングを付けているので、取外しが楽です。

クランクセットを外します。
8ミリの六角レンチで外していきます。

コッタレス抜きでクランクを外していきます。

さらにボトムブラケットを外していきます。
このボトムブラケットは、シマノのカートリッジタイプのものなの
で外すジグもシマノ用となります。

一通り外し終えたので、トレーにまとめて置きます。
これまとめて置いていないと、いつの間にか細かいパーツが何処か
に行ってしまって難儀をするので、無くさないようにまとめます。


さて、組み替える前にボトムの中を綺麗にします。
またギアやチェーンが当たったのか、ステイの塗装が剥がれている
箇所があるので、タッチアップを施します。ここのタッチアップは、
こんな時しか出来ません。

まずは、カップアンドリングのボトムブラケットをセットします。
以前ボトムブラケットだけを交換しようと試したら、ギアがステイ
に当たってしまいました。今まで付けていたシマノのカートリッジ
のボトムブラケットと軸の長さは同じ115ミリ、何でなんだろう
と不思議に思い、いつもお世話になる綱島の自転車屋さんに伺った
ら、カンパニョーロとシマノのボトムブラケットでは、テーバー角
が若干違うんだとの事でした。
なので、115ミリより上のサイズのカップ&コーンのボトムブラ
ケットを探していたのですが、先日 けいあんさん からのコメント
で、インナーのギアの裏表を逆にすると、留ネジの出っ張りが無く
なるとのアドバイスを頂きました。
なので、ギアを組替えての再チャレンジです。

グリースをたっぷりと塗って、いよいよ再トライです。

まずは右側、クランク側から水除けカバーと向こう側のベアリング
カップと軸、そして、こちら側のベアリングカップを挿入し、専用
のジグで締めていきます。締める強さは40N、トルクレンチでは
無いので、カンで締めていきます。
この時自転車が斜めだと、向こう側から挿入したパーツ全てが落ち
てしまいます。折角付けたグリースに埃汚れが付いてしまいます。
ここ、要注意です。

反対側はこんな感じです。ここに残りの短い水除けカバーを入れて、
蓋をします。が、この残りの水除けカバー、なかなか上手に入って
くれません。ここの作業が本日一番の時間を費やす事となりました。

反対側は、蟹目スパナを呼ばれる専用のジグで締めていきます。
ここで玉押し調整をします。ここの部分は自転車を漕いでいる時に
体に直接感じる部分となります。遊び感や軽さや渋みを自分の好み
に合った状態に微調整が出来る、このカップ&コーンのボトムブラ
ケットを使ってしまうと、もうカートリッジ式には戻れません。

玉押し調整が終わったら、最後にこのジグで締めて出来上がりです。

次はクランクセットを取り付けます。
ここはトルクレンチの出番です。50Nで締め付けます。
さて、フロントのクランクギア、チェーンホイールとステイの寄り
の具合はどうでしょうか?

ああよかった~。
丁度良い塩梅です。

次はペダル、ここも専用のペダルスパナを使います。
左右締める向きが違うのに注意です。

その次はフロントディレーラー、ここもトルクレンチで7Nで締め
上げます。

ワイヤーを付けて出来上がり。

ギアとの隙間はこんなものです。
ところで付け終えてから気が付きましたが、この留ネジ、ボックス
レンチやモンキースパナでしか取付け出来ません。ボックスレンチ
もモンキースパナも携帯工具として持っていないで、出先でのトラ
ブルに対応する事が出来ません。携帯している6角レンチが使える
ように後でネジを代える必要があります。

次はリアディレーラーです。
こちらはトルクレンチで8Nで締め上げます。
カンパニョーロのカタログに書いてある数値が、フロントディレー
ラーの場合は7N、リアディレーラーの場合は8Nとあります。
何でなんでしょう?リアの方がトルクが係るからなんでしょうか?

で、ワイヤーを付けてアジェストの調整を行います。
ヌーボレコードの頃は、スプロケットは5速や6速の時代です。
このデローザ、9速を付けていますがどうでしょうか?
色々と調整をしてみましたが、一番ローの23Tには届きません。
どうやら頑張って21Tで走れとの事のようです。まあ、スーパー
レコードの時も23Tは使ってはいなかったので、大丈夫でしょう。
駄目だったら坂道を押して上がればいいんですから・・・
さて、ボトムブラケットの交換で手間取った事もあり、本日の作業
はここまでです。ブレーキは、後日交換する事とします。




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