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BCCでお勉強 鳥山新一 チェンホイール正式テスト

BCCでお勉強といっても英会話ではありません。

BCC(自転車文化センター)の略です。
自転車が好きな方、自転車について調べたい方、自転車に興味が
ある方は、誰でも無料で利用できる施設です。
ここで、ニューサイクリング誌のバックナンバーを読み返しての
自転車のお勉強です。

鳥山新一さんといえば、ヨーロッパのスポーツサイクルを日本に
紹介し、今の日本の自転車文化を築いた礎となる方です。
若い人は知らないかも知れませんが・・・
で、その方がニューサイクリング誌に書かれた記事を改めて読み
返そうと、BCCに保管している同誌のバックナンバーを閲覧し
に向かいます。

今回読んでみたいと思ったのは、自転車の性能を科学的に分析を
したシリーズ「ポリテクニーク」の第6回、「チェンホイールの
正式テスト」という題で、ニューサイクリング誌1974年11
月号に掲載されています。

その内容は、当時の代表的なメーカーのチェンホイール、つまり
フロントのクランクギアのフロントディレーラーによる、切替え
性能を探るというもので、テストされたメーカーは、カンパニョ
ーロ、TA、ストロングライト、シマノの4社となっています。
テスト方法は一馬力の無段階モーターで、BBを毎分0~180
回程回転させて、吊るしたロードバイクの後輪でドラムを回して、
空気抵抗やころがり抵抗や勾配などの負荷を加えます。つまり、
実際にロードバイクが走る状況を作ります。
そして、その回り具合をオシログラフで測定します。

テストに使うチェンホイールの歯数は、カンパニョーロは51、
48、TAは50、48、ストロングライトは51、48、で、
最後のシマノは52、48となります。

さて、そのテストの結果です。チェンの乗り移り時間がグラフに
表れています。

カンパニョーロが0.5秒。

TAが0.4秒。

ストロングライトが0.7秒。

シマノが0.5秒となってます。

また、レスポンスは波形が鋭いもの程、スムーズな動きとなった
ようです。カンパニョーロは、ズバッとシフトチェンジするのに
対して、TAは、チェンがすぐに切替わりの歯先に乗るものの、
完全に嵌まるまでに少し時間が係ります。

ストロングライトは、歯が厚くチェンが絡み付きテスト中に巻き
付くトラブルがあったそうで、切り替わり性能はあまりよくなか
ったそうです。そして、今回のテストではシマノが一番スムーズ
だったんだそうです。

因みに、全て同じチェンとディレーラでテストされたそうですが、
その機種は明記させていません。

ニューサイクリング誌には、そのオシログラフの成績データと
詳細な説明が記載されています。ご興味のある方は、BCCの
会員となって、BCCで閲覧されて下さい。

また、鳥山新一さんの「ポリテクニーク」、全編はどんな内容か
というと、

第1回から第3回までは、「なぜこの講座をはじめるのか?」
第4回が「チェンホイール」
第5回が「性能試験の背景」
第6回が「チェンホイールの正式テスト」
第7回が「フリーホイール」
その次が番外編「座談会、ポリテクニークとは何か」
第8回と9回が「ディレイラー」
第10回「チェンジレバー」
第11回「コントロールケーブル」
第12回「スーパーレコードは進歩したか」
となっています。

ちなみに、掲載させて頂いた写真は、事前にニューサイクリング
誌に掲載許可を頂いておりません。
もし、不都合があればご一報頂ければ幸いです。



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ニューサイクリング誌の写真掲載について、ご指摘頂きました。
ついては、削除させて頂きました。
ここに、追記いたします。
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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

亀次郎 kamejirou 1958

Author:亀次郎 kamejirou 1958
リタイア後の時間をどのように
有意義に過ごすか?
考えた末の答え、
それが、昔憧れたランドナーと
ロードバイクによる
「自転車乗り」です。

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