トーエーランドナー ニューバック製作計画 その5 革の穴あけ

この作業は、本縫いの次に時間が掛かる作業です。
ベルトと補強用の革。この補強用の革、バックに付く金具や、
ベルトの周辺部分を補強する革です。こちらも開口部を付けて
仕上げます。そして、リベットやスナップを留める布側の補強
として、後々穴が拡がらないようにする為の革ワッシャを作り
ます。
いずれも、ポンチとプラスチックハンマーを使って作るので、
音が出る為に野外の作業となります。
こればかりは仕方ありません。

で、今回新たに開発した新発明。名付けて「穴穴ポイポイ」。
「自転車に似合う革小物」作り始めて約9年、今迄の経験を基
に作成したのがこれ。
これは、いったい何かというと、ポンチで革に穴を開けるです
が、ポンチに開けた穴の革が挟まってしまいます。そのままに
すると、挟まった革が邪魔をして次に開けようとしても、なか
なか穴が開いてくれません。なので、今迄はその度ごとに縫い
針でポンチに挟まって詰まってしまった革を取り除いていたの
ですが、いちいち、ハンマーから縫い針に持ち替えての作業と
なり手間が掛かって仕方ありませんでした。
で、今回の発明品。これだとポンチとハンマーを持ったままで、
この「穴穴ポイポイ」の尖った先にポンチの開口部を当てて、
ハンマーで軽く叩くと、あら~ま~、簡単に詰まった革が押し
上がって、ポンチの途中にある穴から外に飛び出してくれます。
丁度、機関銃を打つと自動的に銃身の脇から使い終わった薬莢
が飛び出してくるようです。

構造は至って簡単です。
余った木っ端に、細い釘を打ち付けて釘の頭をペンチで切った
もの。余った木っ端が台形なのは、特別なノウハウがあるので
はなく、たまたま手元にあった木っ端が台形だった事。
難をいえば、小さいポンチの穴でも入るような細い釘なので、
ハンマーで強く叩くと釘が曲がったしまう事。曲がったらその
度に釘を真っすぐになるよう修正しなくてはなりません。
また、釘の先が尖っているので、仕舞う時は、ウレタンなどの
柔らかいものに巻いて仕舞わなければならない事。
まあ、同じような木っ端にこの釘が収まるような穴を開けて、
蓋代わりとして一緒に仕舞えば問題がないので、そのうち暇な
時にやってみましょうか?
もし、ぴったり収まるような蓋が出来れば立派な工芸品として
3,000円位で売れるかも・・・
売れないか。
でも、とっても便利なこの「穴穴ポイポイ」。何で、今迄思い
つかなかったのでしょう。
さて、穴開け完了。





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