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I'll be sorry,it's too late.

自転車とは全く関係の無い、昔話です。

昔々、ある処にいくつかの島からなる国がありました。

その島国は大陸の端に在り、昔から、様々な民族が新天地を求め、
また、戦乱を逃れてやってきました。そして人々は混じりあい各々
の文化の良いところを吸収し発展を遂げました。
雨の多い温暖な天候による豊かな農作物と、海流がもたらす豊かな
海産物に恵まれ、その島国は、自国だけで賄える継続可能な生活を
約300年間続ける事が出来ました。その間、外国からの干渉や、
影響を受ける事無く、自国の文化と生産技術を高める事が出来たの
でした。

そんな人口も生産性も安定した生活を過ごしていた中、その島国と
は地球の反対側にある国でエネルギー革命が起こりました。
それは今迄、人力で生産していたのを、石炭や石油を使った新たな
エネルギーにより生産を行う事で、今迄の何十倍もの生産が可能と
なったのです。そして、より多くの製品を売る事で売り上げと利益
は増えました。

しかし、その生産を行う為の設備を作るお金が必要となります。
そのお金は、借金をしなくてはなりません。

その為には、さらに売り上げと利益を上げなければなりません。
また、エネルギーの元である石炭や石油は、自国では足りなくなり
他国に頼らざるを得ません。さらに沢山の製品を売る為には、他国
に買ってもらわなければなりません。
その為、エネルギー革命を行った国々は、地球の反対側にもやって
来るようになりました。

今迄、自国だけで賄える継続可能な生活を行ってきたその島国は、
そのエネルギー革命を受け入れました。
元々、各々の文化の良いところを吸収し発展してきたその島国は、
さらに発展して、人口も売り上げと利益も大きく増えました。
それを見た世界中の国々は、驚異と恐れと妬みを感じました。
そして、その島国を非難したのでした。

その事に対して、その島国の人達は戦争を起こしました。
自国の優秀性で戦争をしても負けないと思ったからでした。

なぜ、負けないと思ったのでしょう?

その島国には、他の国には無い際立った特徴があります。
それを表すふたつのことわざがその島国にはあります。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
「最悪の事を想定し口に出すと、最悪の事が起こる」

全く根拠が無く、他の国の人々からは、理解不能な事を信じている
国民性がこの国にはあります。
そして、そのことわざ通りにならなかった結果、戦争を仕掛けた国
に負け、世界中の国々からはその国の属国と言われるようになりま
した。
しかし、その島国は、元々持っていた高い文化と生産技術のおかげ
で、復興を遂げたのでした。

その島国を、ある時悲劇が襲います。
それは、その島国の近くの大陸に在る国から、新しい感染症がその
島国にもやって来たのでした。

その時、その島国の最高権力者は、10年程続いた安定政権の長で
した。彼は、三代続く政治家の家に生まれた貴公子でもありました。
しかし、彼の不幸は、「自分が正しいと思った事は正しい」と思い
込む所にありました。また、「自分がやった事が正しいと証明する
のは自分の部下の仕事である」と考える事でした。

そして、その部下の不幸は、「彼のいう事に逆らうのはやめよう」
と考える所にありました。
前にあげたふたつのことわざにあるように、この島国の国民性は、
間違っていても、みんながやっているから、やっちゃえと思う事と、
余計な事は言わないという特徴があります。その為、彼の部下は、
間違った事をし、余計な事は言わず、しないのです。
企業であれば、そんな事では倒産してしまいますが、この島国では、
行政は黙っていても国民から税金が入って来るので、そんな心配は
要らないのでした。

さらに、この島国の国民の不幸は、「自分の考えていた事以上の事
が起こると、想定外として仕方が無い」と思い、ずさんな対応でも
「仕方ないよねぇ~」と許してしまう事にあります。

自分が一番正しいと思い、全てその通りに部下にやらせるその島国
の最高責任者。それを受けて、逆らわずに余計な事をやらない部下。
想定外だから仕方が無いと諦める国民。
まるで、裸の大様に裸ですよと言わない国となってしまいました。

その結果、多くの人々が感染症に侵され、発生源の国からですら、
あの国は危険だと人の往来を拒否され、世界中の国々からは、その
ルーズな対応を批判される事となりました。
さらには、50年振りに開催する事となった世界的なスポーツ大会
を中止せざるを得ない瀬戸際に立たされるのでした。

そして、彼はこう言われました。

「I'll be sorry,it's too late.」


日の丸





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テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

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非公開コメント

おはようございます。
ホント裸の王様ですね。恥ずかしいことに気づいているんだか いないんだか。答弁する大臣の目は泳いでいるので、恥ずかしいこと間違っていることに気づいているようですが、裸の王様はダメですね。

Re: タイトルなし

INTRR8さん
おはようございます。

誰かちゃんと云ってあげればいいんでしょうにね。でも、意見する人を遠ざけるようですから、そんな人がいなくなっちゃっているんでしょうね。また、国民も「NO!」と言えばいいのに、代わりの人がいないから仕様が無いと思っているようだし。
プロフィール

亀次郎 kamejirou 1958

Author:亀次郎 kamejirou 1958
リタイア後の時間をどのように
有意義に過ごすか?
考えた末の答え、
それが、昔憧れたランドナーと
ロードバイクによる
「自転車乗り」です。

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