ランドナーで行く 多摩川古墳巡り 野毛周辺

先日に引き続き、多摩川左岸の古墳群を巡ります。
今日は、先日の多摩川台古墳群の北に位置する、野毛周辺の古墳
を巡ります。
が、その前に先日巡った多摩川台古墳群の中で、リストから抜け
ていて、巡った後で分かった「浅間神社古墳」に向かいます。

また、今日も丸子橋の真ん中で、多摩川を背景に定点撮影。

丸子橋を渡り、左折してすぐの信号の角が浅間神社。
此処が、多摩川台古墳群の一番南に位置する前方後円墳の跡なの
だそうです。
ところで、唐突ではありますが、前方後円墳ってスタートレック
のエンタープライズに似ていると思うのは、亀だけでしょうか?

古墳の上には、立派なお社が建っています。
この神社、平日の昼間にも係わらず、結構な参拝客がいます。
それも女性が殆ど。神社の効能をみると安産の神さまのようです。
女性しかいない神社に詣でるのは、飯田橋の東京大神宮以来です。
あちらは縁結びの神さまなので、女性が多い中、気が引けるもの
のしっかりとお詣り出来ますが、此処は安産の神さま。周りの方
から、あのおっさん、出産するのかしらと思われると、何だか、
とても場違いの場所に来た気がします。
少し恥ずかしくなり、小さくなってお詣りをします。

でも、流石に多摩川を望む崖の上に建つ、多摩川台の古墳だけは
あり、その眺めは素晴らしいものがあります。神社の建物の屋上
が拝殿の脇から直接行ける構造になっていて、西の方角を見渡せ
るようになっています。もう少し空気が澄んでいれば、富士山も
望めるようです。
さて、浅間神社を後にして、本題の野毛周辺の古墳を目指します。

古墳の点在はこんな感じです。
北から、
・稲荷丸古墳
・上野毛稲荷古墳
・野毛大塚古墳
・等々力渓谷三号古墳
・御岳山古墳
・狐塚古墳
・八幡塚古墳
で、古墳の状態が見れるのは、
・上野毛稲荷古墳
・野毛大塚古墳
・御岳山古墳
・八幡塚古墳
となります。
多摩川台から田園調布にかけての、緩くて長い上り坂を進むと、
環状八号線に合流します。で、少しこの道を走って古墳を目指し
ます。
この環状八号線、自転車走行の印もあり、自転車でも走り易い道
です。同じ環状という名前が付いている、環状七号線とは大違い
であります。

で、少し走って、最初の古墳、「八幡山古墳」が在る宇佐神社に
到着します。

この拝殿の右側がその「八幡山古墳」のようですが、そこに入る
事は出来ないようです。

さて、また少し走って「御岳山古墳」。
住宅街の一角にある小山のような古墳、此処も中には入れません。

さて、また環状八号線に出て北上すると、等々力渓谷が在ります。
東京で暮らして60年、恥ずかしながら等々力渓谷に来るのは、
初めてであります。なので、ランドナーを降りて少し散策します。



武蔵野の雑木林の風情が残る渓谷の風景。
古の人々は、ここの水を使って生活をしたのでしょう。
今回もどんどん妄想が浮かんできます。

渓谷の一角には日本庭園が在り、みかんがたわわに実っています。

古墳ではありませんが、古墳が造られなくなった後のお墓
として、崖を横に掘り、そこに死者を祭った後が在りました。

そして、また住宅街を進むと唐突に「野毛大塚古墳」が現れます。
おお~、まさしく当時のままの古墳。今回のこのコース、古墳度
のレベル高しであります。

さあ、最後の古墳を目指します。
目指すは「上野毛稲荷古墳」。住宅街の真ん中に在りました。
この辺りの住宅街、田園調布よりも松濤よりも風格が在ります。
敷地も広いし、古い数寄屋造りの建物や洋風の住宅も在ります。
静かな佇まいで品の良さを感じます。亀が知っている都内の住宅
街の中で、此処が一番住み易すそうな気がします。
こんな所に住んだら、亀もひょっとしたら品が良くなるかも知れ
ません。

此処も中には入れません。柵越しに眺めます。

丁度近くに公園が在ったので、立ち寄ります。
高さが30メートル程ある崖の上から見下ろす多摩川。
建物が多くて、多摩川は良く見えませんが、古の頃は、多摩川と
富士山が見渡せたのでしょう。

で、急坂を下って二子多摩川に向かいます。
折角ランドナーで来たので、お土産を入れて持って帰るフロント
バックがあります。なので、二子多摩川でなかなかの味という、
和菓子屋さんで和菓子を買って帰ります。

帰りは、多摩川沿いを走ります。
今迄、古墳の事を知らずに多摩川沿いを走っていましたが、古の
此処からの多摩川台の古墳群の眺めを想像すると、新しい風景が
拡がっていきます。多摩川左岸の古墳巡り、なんとも楽しいもの
があります。



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ところで、面白い話題をひとつ。
いつも為になる情報を掲げていらっしゃるブログ「サイクルロード
~自転車への道」で、面白い話題が載っていたので、ご紹介します。
北米の行事「サンクスギビングディ」に、サンクスの文字と自転車
のクランクを掛けて、「Cranksgiving」という自転車イベントが、
アメリカで行われているそうです。
「サンクスギビングディ」とは、作物の感謝祭という意味。元々は、
アメリカに最初に移住をしたピューリタンの人達が、慣れない土地
で作物を育てたものの、充分に収穫できずに冬を迎え、飢えに耐え
なければならないと困っていた所、先住民が、見かねて、七面鳥を
始め、彼らの作物をプレゼントした事がきっかけで、毎年、収穫物
を神様に捧げ感謝の気持ちを現したものとされています。
「サイクルロード~自転車への道」の筆者も、書かれていますが、
何故、クリスマスやバレンタイン、ハロウィンが、日本で流行って
いるのに、このサクスギビングディが日本で流行らないのか不思議
なのは、以前から、亀も筆者と同様に思ってた事でした。
それに掛けたサイクルイベント、「Cranksgiving」。
自転車で何軒かの食材店を巡り、買い物をして誰が一番早く回れる
かを競ういわば、買い物レースの自転車版。参加費は無く、自腹で
買い物をした商品は、ホームレスの方に寄付するというルールです。
元々の「サンクスギビングディ」の趣旨にも合っているし、寄付と
自転車イベントと地域のお店を知るきっかけにもなり、地域活性に
繋がるイベントといえます。
個人で寄付をするのは、何処に何を寄付したらいいのか?
単なるお金の寄付では無い、このイベントは、イベントに参加する
人が楽しめ、困っている人も助かり、地域活性にもなる、みっつの
プラスを生む事が出来る効果的なイベントだと思います。
日本でも、自分の住んでいる地域で、このようなイベントが行わる
事を期待します。
このイベント、「気持ちを贈る自転車イベント」で詳しく紹介されて
います。ぜひ、興味のある方はご覧下さい。
また、英語のサイトはこちらをご覧ください。
全米では、何十か所で行われているそうです。





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