また今年も「グラン・ツールせとうち」に参加するので、尾道迄
向かいますが、その前に岡山駅で降りて福山駅迄走ります。
何故、真っ直ぐに尾道迄行かないのかというと、まずひとつは、
「グラン・ツールせとうち」は明日開催で、本日は、受付のみと
いう事で、地元に宿泊させて地元にお金を落として貰おうとの、
なかなか良く出来た仕組みなのですが、その為に、前日乗り込み
をするものの、本日は受付しか無いので時間が空いてしまいます。
なので、ついでにどこか走りたいと思ったからであります。
またもうひとつは、自転車で本州縦断を企んでおりまして、今の
ところ、北は日光から京都迄と、南は福山から尾道、飛んで広島
から徳山迄と走っております。
ならば、今回はその間の区間の一部として、岡山から福山迄走り、
福山駅から尾道駅迄は輪行で行き、「グラン・ツールせとうち」
の受付を済ませようとの魂胆であります。
で、まずは新横浜駅からのぞみで岡山駅迄、輪行で向かいます。

ほぼ定位置となった、新横浜駅の輪行準備スペース。

こんな感じでセッティング。
昨年の徳山からの新幹線の帰りで、ドアセンサーが輪行袋を感知
して、通路のドアが開いたり閉まったりを繰り返していたので、
今回はそんな事が無いよう、後輪も外してコンパクトにした、
「新幹線ドア引っ掛かり防止仕様」と致しました。
さらに、輪行袋をより身近に置いて置けるようにと、車両の一番
後ろの三列の席の窓側、いわゆるAの座席を指定しておきました。
この席なら、座席と後ろの壁の間の隙間に輪行袋を置いて置く事
が出来ます。
ちなみに何故窓側の席にしたかというと、のぞみの場合は、半数
以上の乗客は大抵、大阪駅迄で降りてしまいます。今回、亀は、
大阪駅よりも先の岡山駅迄行くので、通路側の席だと、他の乗客
の出入りの度に席を立つ必要があります。それも煩わしいのと、
さらに、窓側の座席だと壁に電源コンセントが有って便利だから
であります。
なお、仕事で出張の時は通路側。
大抵、大阪迄しか行きませんから・・・
で、新横浜駅のホームに定刻通りにのぞみが入って来ます。
こちらも、定刻に間に合うように、早めに新横浜駅迄走って行き、
大きなトラブルや忘れ物も無く、順調に輪行の準備が出来、お陰
で余った時間を持て余し、ホームのベンチで待ちくたびれた亀は、
えっちらおっちら輪行袋を肩に担いで、のぞみに乗ったのでした。
で、座席を見ると、座席と壁の間には既に荷物が置かれています。
まあ、この場所、最後尾の座席の人の荷物を置く、優先的な場所
では無いし、また、横浜駅も始発駅では無いので、折角この席を
取ったものの、仕方が有りません。なので、こんな事も有ろうか
と、トイレが在り、センサーに引っ掛かりそうに無い広い通路が
有る車両の座席を予約していたのでした。
そこに輪行袋を置いて、乗務員の方に置いて良いかどうかの確認
を致しました。

これで、のぞみで岡山駅迄、無事に輪行が出来ました。
しかし、本日もそうでしたが、大きなスーツケースを持った乗客
の方を多く見かけました。これからオリンピックに向けて、益々、
大きな荷物を持った、海外からの観光客が新幹線を利用する事で
しょう。その対策として、座席数を減らしてでも、荷物の収納の
スペースをもっと確保すべきなのではないでしょうか?

と、そんな事を考えている亀の思いを無視するかの如く、のぞみ
はさらに順調に走り、岡山駅に到着致しました。
さあ、デローザを組み立てて走り始めます。
走り出すと、いきなり後輪がロックして仕舞います。
降りて後輪を見ると、スプロケット側がエンドから外れています。
輪行で外した後輪を組んだ時に、クイックレリーズを締めるのが
弱すぎたようです。
危ない危ない・・・
で、また走り始めますが、どうも回転が重く感じます。
また停まって確かめます。
後輪を見ると、チェーンで引っ張られたスプロケット側が、前に
ずれてタイヤがフレームのステイに当り擦れています。
どうもクイックレリーズがバカになって、ロック出来なくなって
しまっています。
さて、どうしようと考えます。
普通、予備のクイックレリーズは、持ち合わせません。
ところが、亀は奇跡的に予備のクイックレリーズを持参しており
ました。それは、輪行の際にフロントとリアのエンドを保護する
為に、1セット余計に携帯していたのでした。

で、交換したクイックレリーズ。
カンパニョーロのストレート、好きな人はおっと思う一品です。
で、バカになったクイックレリーズは、輪行の時のエンド保護に
使います。こちらは余りテンションが係らないので、多分、使用
に耐える事でしょう。
何だか出だしから不調気味ですが、もうひとつ不具合があります。
それはキャトアイアプリ。記録画面は表示されるのですが、記録
の開始ボタンをタッチしても記録が出来ません。
以前から、時々、こんな症状が有りましたが、再度アプリを立ち
上げたり、少し時間を置くと上手く作動したのですが、今回は、
何度やっても記録が出来ません。
まあ、キャトアイのサイクルコンピュータ買わずに、アプリだけ
タダで使わさせて頂いているので、文句は言えませんが、これ、
サイクルコンピュータを持っていたら、頭に来るだろうなぁ~と
思います。
そんな事や、ホイールを付け直した際に毎回行うブレーキシュー
の左右の間隔調整に、時間を掛けて居たのと、道を間違え、行先
とは反対側の姫路方面に戻ってしまったのに気が付いて、また、
元に戻ったりと、時間を過ごして仕舞い、岡山市を抜けるのに、
二時間以上掛かって仕舞いました。

まあ気を取り直して、福山駅目指して走ります。
国道2号線のバイパスを走りますが、こちらも国道1号線と同じ
ように、陸橋は自転車通行禁止となっています。
なので、その度に迂回しなくてはなりません。
そんな迂回を何回か繰り返していると、そのうちに、陸橋でも、
自転車通行禁止の看板が無くなったので、これ幸いと陸橋に進み
ます。

延々と続く陸橋、と、いうよりも首都高速のような高架道路。
こんな道、自転車走っていいんでしょうか?
自転車通行禁止の陸橋と、そうで無い陸橋との違いの理由が、今
ひとつ、理解出来ない亀で有りました。
さて、出足に時間が掛かりましたが、緩い傾斜のアップダウンと
追い風のお陰で、ここからは順調に進みます。
さて、福山駅が近づいて来ました。
道標を見ると、尾道迄20キロと書いて有ります。
福山駅から輪行して、尾道駅迄行く時間よりも、このまま走って
尾道迄向かった方が、早いかも知れません。

なので、昨年、鞆の浦を通って海岸沿いを走る筈が道を間違えて、
また、福山迄戻って仕舞い、その時に走った尾道迄の道を改めて
今回も走ります。
で、本日一番の長い上り坂を越えて尾道迄、やって来ました。

初めて走る尾道商店街、長さの有る商店街です。

で、「グラン・ツールせとうち」の受付会場にやって来ました。
ガランとしています。
係の方が数名います。

と、「グラン・ツールせとうち」は中止との事。
数日前に、松山の刑務所から脱獄した犯人が、「グラン・ツール
せとうち」のスタートとゴール地点である、向島に潜伏している
らしいので、万が一を考えて残念ながら、中止となってしまった
そうです。
犯人が捕まるのをギリギリ迄待っていて、捕まったら受付開始を
しようと準備していたので残念だったのと、参加者の方には申し
訳ありませんとの事。
でもまあ、これは仕方ありません。
参加費は一部返却させて頂きますとの事ですが、事前準備に掛か
る費用を考えると、返却しなくても良いとは思います。
でも、何で脱獄犯は、あと一歩で本州となるところだったのに、
この向島に留まったんでしょうかね。
とはいえ、亀はこの「グラン・ツールせとうち」に引っ掛けて、
何日かの休暇を取って博多迄行こうと思っていたので、このまま
予定通りに、脱獄犯が潜伏しているだろうと思われる、向島へと
向かいます。

これが二泊する宿から見える尾道の街。
窓の下には、渡船に乗って向島から出る人を検問する警察の方が、
雨に濡れながらお仕事をしています。
皆さん、ご苦労様であります。
このルートラボは、事前の準備で作成したもの、この通りには、
走っておりません。



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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用