またまたペタルの洗浄とグリスアップ 3台目のカンパニョーロ コーラスエアロペダル

半月板損傷で少し大人しくしていなければなりません。自転車で
の遠出なんてやろうものなら、お医者さんに怒られてしまいます。
なので、こんな時こそ日頃からやろうと思っていても、なかなか
出来無いオールドカンパのコンポーネントの洗浄とグリスアップ
を行います。
カンパニョーロの昔の純正グリス「ピーナッツバター」も、手に
入れた事ですしね。
どこも弄る事が出来無い、今のコンポーネントと違って、自分で
整備出来るヴィンテージのコーポーネンツは、楽しい時間を提供
してくれる嬉しい大人(?)のオモチャですね。
さてこの間は、カンパニョーロのグランスポルトのペタルを綺麗
に清掃し、カンバニョーロのピーナッツ色のグリスを贅沢に塗り、
玉当たりの調整をしましたが、今日はかなり以前に入手したカン
パニョーロのコーラスのエアロペタルを、綺麗にして整備しよう
との魂胆です。
さあさあ、楽しい時間が待っています。

まず今の全体の様子。ダストカバーが左右ともありません。
右ペダルは、ベアリング廻りに埃と汚れが溜まっています。さら
に、ペタルを回すとゴリゴリといいます。
また今回も弄り甲斐の有る嬉しいペタルであります。

前回の、カンパニョーロのグランスポルトのペダルの洗浄と同様
に、分解して、ベアリングは無くさないように小さな金属製の笊
に入れ、ナット類は硝子の瓶に入れオレンジオイルで洗浄します。
ちなみにナットの構成をペダル側から見ると、玉当たりの調整用
の四角のナットとそれを固定する爪が付いたワッシャ、その外側
に、玉当たりのナットが外れないように、11mmのレンチで締める
ナットが付きます。これは、この時代の他のカンパニョーロ製の
ペダルにも共通した仕様となっています。

ベアリングもこんなに綺麗になりました。

そして、ペダルも残ったグリスを綺麗に拭き取ります。

右側のペダルは、グリスが固まっています。
こちらは、拭き取っても落ちないので、オレンジオイルとブラシ
を使って固まったグリスをこそげ落とします。
さて組み立て。
基本的には、先日のグランスポルトのペタルと同じです。
今回も幻のカンパニョーロオールドグリス、「ピーナッツバター」
を贅沢に盛っていきます。

そこにグリスを少し付けた妻楊枝に、ベアリングをひとつひとつ
付けてペダルの中に置いていきます。
こちらもグランスポルトのペダルのペダルと同様、片側に12個
ベアリングが入ります。

で、楽しい楽しい玉当たりの調整。
玉当たりのナットを、丁度良い堅さで締めてしまうと、その後で
固定する為のナットを締め込むと、動きが少し渋くなってしまい
ます。なので、玉当たりの締め込みは、丁度良いところから1/4
回転程、緩めて、その上で固定するナットを締め上げるのがコツ
です。
で、その戻すのを1/4回転とするのか、そこからさらに、ほんの
少し戻すのか締めるのか、何回も試して丁度良いポイントを探す
のが、この清掃とグリスアップの最大の楽しみであります。
そしてピタリと決まると、何とも云えない快感が走ります。

最後に無刻印のダストカバーを着けて終了です。
カンパニョーロ純正のダストカバーはこれだけで最新のクリート
ペタルが買えてお釣りが来る位の値段です。
なので、亀も手元には、そうそう予備のカンパニョーロの純正の
ダストカバーを持ち合わせておりません。また、カンパニョーロ
の純正のダストカバーは大変貴重なパーツなので、走って落とし
たら気が滅入るので、そうそう付ける事は出来ません。
そんなカンパニョーロの純正のダストカバーを、手に入れる事が
出来ずに悩んで居る亀のようなヴィンテージの自転車が好きな人
向けに、浜松町の自転車屋さんで、オリジナルの無刻印のダスト
カバーを作って売っています。
そのダストカバーを普段使いにと、取り付けます。

さあ、これで3台目のカンバニョーロ コーラスエアロペタルも
きちんと整備出来ました。




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