
風薫る5月が過ぎ、梅雨の6月とはなったものの、この週末は、
湿度も低く清々しい陽気となりました。こんな日はロードバイク
で颯爽と、清々しい風を浴びて走ってみたくなります。
なので何処を走ろうかと、悩んだ末に決めたのが木更津-日本橋、
ここの区間を走ると、亀が今までに走った海沿いの道、水戸から
ぐるりと房総半島を巡り、三浦半島もぐるっと廻って小田原まで
繋がる事となります。また、街道も含めると水戸から京都までが
繋がる事となります。
幕末、水戸藩の御用学問であった朱子学を突き進めていった結果、
天皇を中心としたまつりごとを行うべきと、本家である徳川家を
ぶっ潰したこの水戸藩が、明治維新を推進する原動力となったの
は、何とも皮肉なお話で何故と思える、日本の近代史であります。
幕末、その水戸藩の藩士達が上ったであろう、京都までの道筋が
この木更津-日本橋の間を走る事で、繋がります。
なので、その思いを胸に刻んで、感慨に耽りながら走ろうと思い
たったのでありました。
でもまあ、この道、実は余り走りたい訳ではありません。
何故ならば、ずっと平坦で変化が無さそうな道であります。また、
16号線や京葉道路を走るとなると、結構な勢いで走る自動車と
一緒に走る事となるので、緊張しながらの走りとなりそうです。
なので、ずっとこの道を走るのを躊躇ってはいたのですが、ここ
に来てよし走ってみようと思い至ったのは、冒頭で書いたように、
湿度も低く清々しい陽気なのと、この道沿い、楽しそうな施設が
あるようです。また、今日は、これも面白そうなイベントがこの
沿線で行われてるようです。
なので走りながら、その施設と、イベントを楽しんでみようとの
魂胆であります。
と、いう事で・・・
またまた、いつものように年寄りのせいか、前置きが長くなりま
したが、「デローザで行く 木更津-日本橋」始まります。

で、木更津まではバスに乗り輪行でアクアラインを走ります。
以前、房総半島を走る際には京急で羽田空港まで行き、羽田空港
からバスに乗ってアクアラインを走って木更津まで行きましたが、
今回は、川崎駅からの出発です。京急に乗らない分、乗り換えが
無くて楽です。
以前の羽田空港からのバスは、輪行袋を荷物室に入れて運ぶ事が
出来ましたが、川崎からのバスも同じように、輪行袋を荷物室に
入れて運んでくれるか心配です。他の路線を走るバスでは、大抵
輪行は断られてしまいます。なので、不安だったので、川崎から
出ているアクアライン経由のバスを運行している、日東交通へと
電話で確認したら、輪行はOKとの事、なので今回は川崎からの
出発です。

バスが来たので、自分で輪行袋を荷物室に入れて出発します。
何故自分で入れるかというと、以前、運転手が荷物室に入れたら
降りる時に自転車に傷が付いたと、クレームを入れた客が居たん
だそうで、それ以来、自分で入れて下さいとなったとの事、自己
責任という訳であります。
ところで、出発したバスは、輪行がOKかどうか聞いた日東交通
では無くて、日頃お世話になっている臨港バス、まぁいいか~。

車窓からは、房総半島が見渡せます。
で、木更津に到着し、自転車を組み立てて出発です。

国道16号線は避けて、昔からの幹線と思われる道を進みます。
この道、右側が小高い崖となっています。
昔はここが海岸線だったのでしょうか?

左は線路、右は崖、の道が続きます。

空が広いです。

と、行き止まり。
何だぁ~と思ったら海釣り公園でした。

遙か向こうに幕張のビル群が見えます。

暫く走ると千葉ポートタワーが見えてきます。
一度も来た事が無いので向かいます。

千葉ポートタワーに到着です。

デローザなので、薔薇。
ジロデイタリアなので、マリアローズ。

お子ちゃまが喜びそうな乗り物が走っています。

広い路肩。
さて、千葉市を抜けて幕張目指して走ります。
それにしても今日は結構な向かい風、斜め左よりから吹く北西の
風です。なので、この先湾岸の道は斜め左に湾曲しているので、
ずっと向かい風となります。
同じ距離を走るのに、向かい風の負荷が係って徳をしたと思うか、
又は、損をしたと思うかは人それぞれですが、亀は変態では無い
ので、徳をしたとは思いません。

幕張到着。緑が豊かな散策路です。

お洒落なヨットハーバー。

お洒落なアメリカンバイク。

さて、この湾岸沿いで行われる今日のイベント。
何かというと、レットブルエアレースが開催されています。
規制線が張られ、海岸に出る事が出来ません。なので、その規制
線の内側で皆さん、入場料を払わずに、タダで見ています。
でも、ここからは見えませんけど・・・

もっと良く見える場所を探して走ります。

で、たどり着いたのがここ。
飛行機飛んでいます。凧みたいのがそれ。

さあ、次は葛西臨海公園目指して京葉道路を進みます。
こんな道走りますが、この道自転車走ってもいいんでしょうか?

葛西臨海公園に到着です。
ここも初めて来たので、記念写真をパチリ。
さて、ちょっと休憩してまた走り始めようと、入口まで自転車を
押して戻っていると、歩道を向こうからパトカーがゆっくりと、
進んできます。
よく見るとフェアレディーZのパトカー、チューンアップされた
NISMO仕様の特別車です。レッドのディスクブレーキと大口
径の扁平タイヤを履いたホイールが、およそパトカーらしく無い
出で立ち、思わず何だぁ~と振り返ってしまいます。
このフェアレディーZのパトカー、日本に三台しか無いそうです。
以前、銀座の交差点で見掛けた事があるので、日本に三台だけの
割には、遭遇率はかなり高いかも知れません。
銀座の時と同様、今回も写真撮るの忘れてしまいました。

さあ、葛西臨海公園を後にしてまた、湾岸ラインを進みます。
この道、サンダーバードみたい。

さて、湾岸沿いを走って有明に到着します。
ここで、本日ふたつめのイベント、エチオピアフェスティバルが
開催されています。

ステージの上では何かをやっています。
食べ物を売っている屋台が沢山並んでいます。
ドラム缶を半分に切った、炭火焼きのグリルで鶏を焼いています。
ドラム缶の半分に切った残りを蓋代わりにして、その上に小さな
煙突を着けて、オーブンのように焼いています。
ジャークチキンというんだそうです。

で、そのジャークチキンのサンドイッチとアイスコーヒーを頂き
ます。ジャークチキンが美味しかったので、後で調べてみたら、
これ、エチオピア料理では無くてジャマイカ料理でした。
でも、コーヒーはエチオピア産のコーヒー豆であります。

さあ、有明を後にしてお台場にやってきました。

日曜日の午後、良い天気に誘われ人々が海岸でのんびり過ごして
います。

こんな絵画を思い出しました。

堅牢そうなキャンピングバイク。

レインボーブリッジに到着しました。
さあ、ここも今日のお楽しみの場所です。
これからレインボーブリッジを渡るのですが、この橋、普通には
渡れません。

こんな事をしなければなりません。

で、どんな台車かというと、こんな台車。

これを自転車の後輪に括り付けて、自転車を押して渡ります。
係りの方が巡回しているのと、防犯カメラがあちこち設置されて
いるので、途中で台車を外し自転車に乗ってというズルは出来ない
ようになっています。

デローザにこんな台車を付けて、初レインボーブリッジ歩きです。
緩い上り坂を上がっていくと、かなり高い所まで来ました。
海面からの高さでいうと、この前走ったしまなみ海道の来島海峡に
掛かった橋の方が高さは有りそうですが、高所恐怖症の亀にとって
は、このレインボーブリッジの方が怖く感じます。
何故って、この前走ったしまなみ海道の来島海峡の橋は、自転車に
乗って渡りましたが、今回は自転車を押して渡っております。亀の
高所恐怖症は、正しくは、高い所に行くと飛び降りたい衝動に駆ら
れる自分が恐ろしい恐怖症であります。なので、自転車に乗っての
橋渡りは、自転車乗ったまま欄干を跨ぐ事が出来ないので、心配は
無いのですが、歩いていると、ついふらふらと欄干を越えてしまう
のではないかと、ハラハラの連続です。
なので、このレインボーブリッジ、怖い。

そして、橋脚から飛び出したこんな灯りを見てしまったら、もう、
とんでも無い事となります。
こんな場所で誰が点検をするんでしょう。亀には有り得ません。
もし、亀がこの仕事をやったら、点検の前に飛び込んでいます。
さて、このレインボーブリッジ自転車台車付きでの橋渡り、ひとつ
難が有ります。それはこの台車、持ち上げるとバンドが緩んで来て
しまいます。なので押すコツは持ち上げない事なのですが、この橋
所々に小さな段差が有ります。そこで、この段差を越える際には、
台車を持ち上げなくてはならないのですが、その度毎に、お約束の
如く台車のバンドが緩むので、毎回締め直さなくてはなりません。
「ほれ、自転車でこの橋を渡るとこんな難儀をするんだぞ~!!」
と云わんばかりの罰ゲームです。

でもまあこのガラガラ難儀な台車行、慣れると嵌るかもしれません。

で、無事レインボーブリッジを渡りきり、少し北上して日本橋へ。
さあ、この後は、久しぶりに「RinzTOKYO」に向かう事と
します。

「RinzTOKYO」に到着したら、程良い夕刻の時間です。
今日は呑んじゃいます。帰りはまた輪行、自転車押して帰るので、
大丈夫です。
赤ワイン三種味比べ、お得セット。亀はこれを二巡します。
で、また悪い癖で、写真撮る前に呑んじゃっていますが・・・

前菜は、サーモンと野菜のミルフィーユ。量多し。

店内にはかわゆい自転車、孫に買ってあげるには最適な自転車。
亀には孫はいませんけど・・・

メインは、子羊のロースト。
あああ~、堪らん。
で、その後は、黒トリフたっぷりのクリームパスタを頂きます。
こちらも毎度の如く悪い癖で、食事に夢中になるとついつい写真
を撮るのを忘れてしまい、写真は有りません。
ところで、冒頭に書いた幕末水戸藩士になった気分での京都まで
の道のりの感想、今回、木更津から日本橋まで走ったので、これ
迄走ったところを足すと、水戸から京都まで走った事となるので
ありますが、一言で云うと、
遠いね。
という事、「デローザで行く 木更津-日本橋」おしまい。






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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用